2026/09/05 00:00

TAKARABAKO88では、商品を発送するときに、お客様へお手紙を添えることがあります。

もちろん、毎回必ず長い文章を書くわけではありません。

「ありがとうございました」の一言だったり、そのときに思ったことを少し書いたり。

でも、私はこの時間がとても好きです。



前回のブログでも、商品の整理や価格の見直しについて書きました。

これからもTAKARABAKO88を続けていくために、経費についてもいろいろと考えています。

そうすると、真っ先に思いつくのが……

「お手紙をやめればいいんじゃない?」

です。

はい。

その通りです。

計算してみると、便箋やカードなどをやめれば、年間で3万円くらいは削減できるかもしれません。

しかも、紙を使わなくて済む。

経費も削減できるし、資源の節約にもなる。

とても正しい。

とても合理的。

……なのですが。

どうか、これだけは許してください。

私、お手紙が大好きなんです。

子どものころから、お手紙を書くのが大好きでした。

友達と交換する手紙。

ちょっとしたメモ。

便箋を選ぶ時間。

どんなことを書こうかな、と考える時間。

今でも、気に入った便箋を見つけると、ついつい買ってしまいます。

気がつけば、いろいろな模様の便箋がたくさん。

引き出しを開けて、

「今日はこれにしようかな」

と選ぶ時間も楽しい。

そして、お客様へのお手紙を書く。

この時間が、私にとってちょっとした癒しの時間になっています。



私は長い間、テキスタイルデザイナーとして仕事をしてきました。

だからなのか、昔から模様を見るのが大好きです。

花柄、幾何学模様、昔の図案、手描きの線。

便箋に印刷された小さな模様を眺めているだけでも、楽しい。

「この色の組み合わせ、素敵だな」

「この柄の繰り返し方、面白いな」

「こんな配色、自分でも使ってみたいな」

そんなことを考えているうちに、新しい模様のアイデアが浮かぶこともあります。

つまり、私にとって便箋は、単なる「消耗品」ではないのです。

もちろん、経費として考えれば消耗品なのですが(笑)。



ものを作って販売していると、

「もっと効率よく」

「もっと経費を抑えて」

「もっと無駄をなくして」

と考えることが増えます。

それは、とても大切なことだと思います。

でも、全部を効率だけで考えてしまうと、なんだか自分がものづくりをしている意味まで薄くなってしまう気がするのです。

お客様が商品を開けたときに、

「あ、お手紙が入っている」

と、ほんの少し嬉しくなってくれたら。

そして私自身も、好きな便箋を選んで、手を動かして文字を書く時間を楽しめたら。

それは、3万円では測れないものなのかもしれません。

……ということで。

年間3万円くらい削減できるとしても、お手紙はたぶんやめません。

資源のことも、経費のことも、ちゃんと考えます。

でも、この小さな楽しみだけは、もう少し私のそばに置いておきたい。

テキスタイルデザイナーとして、素敵な模様を眺める時間は、やっぱり至福なのです。

どうか、お許しください。