2026/08/11 00:00
TAKARABAKO88のジュエリーボックスには、チャームとしてヴィンテージブローチを合わせることがあります。
その中でも、私が一番好きなのはイギリスのヴィンテージブローチです。
もちろん、アメリカやドイツのヴィンテージにもそれぞれ魅力があります。
アメリカのものは華やかで存在感があり、ドイツのものは精巧で美しいデザインが多い印象です。
その中でも私が惹かれるのは、イギリスのヴィンテージブローチ。
どこか繊細で、やわらかく、上品な雰囲気があります。
主張しすぎない美しさは、木製のジュエリーボックスともよく調和してくれます。
ヴィンテージブローチは、いつも決まったお店で購入しています。
長い年月を経てきたものなので、中にはパールの塗装が剥がれていたり、ラインストーンが一つ外れていたりするものもあります。
コレクションとして考えれば価値が下がるのかもしれません。
でも、私はチャームとして新しい役割を持たせることを前提に選んでいます。
パールが傷んでいれば、新しいものに付け替える。
ラインストーンが欠けていれば、雰囲気を損なわないものを選んで補う。
そうすることで、また長く愛していただけるジュエリーボックスへと生まれ変わります。
もちろん、当時のままの状態を大切にされるヴィンテージ愛好家の方から見れば、「手を加えるなんて」と思われるかもしれません。
その考え方も、とても素敵だと思います。
ただ、私が目指しているのは、博物館に飾るためのヴィンテージではありません。
「今の暮らしの中で、美しく使い続けられるちょっと特別なもの」。
そのために必要な修復は、作品の価値を損なうものではなく、新しい時間をつないでいくための仕事だと考えています。

古いものを、そのまま残すだけではなく、新しい命を吹き込む。
そんな思いを込めながら、一つひとつのジュエリーボックスを制作しています。