2025/11/20 00:00
TAKARABAKO88 の森田です。
今回は、お客様からお預かりした お母様のスカーフ を使用してお作りした、特別なオーダーのジュエリーボックスをご紹介します。
大切な布を預かるとき、そこに込められた気持ちも一緒に受け取ります。
今回もその思いに寄り添いながら、一つひとつ丁寧に仕立てていきました。
大きなサイズだからこそ生きる“すっきりとした美しさ”
今回お作りしたのは、
横26.5cm × 縦20cm × 高さ8cm の大きめサイズ。
私の宝箱(ジュエリーボックス)は、小さなサイズのときは蓋の内側にたっぷり綿を入れ、ぷっくりとした可愛さを出すことが多いのですが──
この大きさでは、
あえて綿を控えめにし、すっきりとした印象 に仕上げました。
実際にお客様とも相談し、
「布の柄をそのまま美しく見せた方が、このサイズには合う」
という結論に。
柔らかいスカーフの表情がそのまま生き、
とても上品な雰囲気になりました。
“好きな色”を軸に、柄の出方をご提案
エトロのスカーフは柄が豊かで、切り取る場所によって印象が大きく変わります。
そこで今回は、
お客様に「特に好きな色」「思い出に残っている部分」 を伺い、
それを中心に柄の出方をご提案しました。
色の重なり方、曲線の動き、モチーフの位置──
どれをとっても唯一無二。
まさに、
“世界にひとつだけの宝箱” が生まれました。
美しさと実用性を兼ね備えた内装
内側の仕切りには、上品な質感の ベロア素材 を使用。
時計、ブレスレット、指輪、ネックレスなど、
たくさんのアクセサリーをきれいに収納できるつくりです。
・外側:木材
・内装:ベロア
・サイズ:26.5cm × 20cm × 8cm
宝物がいくつ増えていっても受け止めてくれる、安心感のある大きさです。
“思い出の布を預かる”という責任と喜び
お客様の大切なスカーフや布をお預かりするオーダーは、
毎回緊張感があります。
布を切る瞬間、針を入れる瞬間、
そのひとつひとつが “思い出を形にする工程” だからです。
けれど完成したとき、
「これなら、お母様も喜んでくれる」
そう感じられる瞬間があります。
今回も、まさにそんな宝箱になりました。
さいごに
思い出の布が新しい形になり、
日常の中でそばに置けるようになる──。
ジュエリーボックスとしてだけでなく、
大切な記憶をやさしく包む “もうひとつの場所” になれたら嬉しいです。
TAKARABAKO88 では、
お客様の思い出の布を使った宝箱のオーダー製作も承っています。
どうぞお気軽にご相談ください。