2025/11/19 15:20
正直に言います。
わたし、生成AIについていけません。
美大を卒業し、イラレもフォトショも使ってきたし、勉強熱心な方だと思っていました。
生成AIだって「よし、やればできるはず!」と、気合いを入れて触りはじめたんです。
でも、世の中の進化が…早い。
早すぎる。
昨日できたことが今日は古く、
今日覚えたことは明日にはバージョンアップ。
気づけばもう、AI界のスピードについていくことに疲れ果てておりました。
■わたし、多分“アナログ筋”が強すぎる
そもそも、布を触っている時がいちばん落ち着くタイプです。
テキスタイルの色合わせ、
手で触ったときの“ふわり”とした感触、
経年で変わる表情、
人の手が作ったものが持つ、あの温度。
AIの魔法のような生成スピードを目の当たりにするたび、
「便利だけど…これ私の土俵じゃないかも」とどこかで感じていました。
■そして決めました。徹底的にアナログでいく、と。
もういい、追わない。
AIが何千枚もの画像を生成するなら、私は 誰か一人のための宝箱を作る。
あなたの大切なスカーフ、
お母さまの着物、
作家さんが丹精込めて染めた布、
物語のある生地でつくる、世界にひとつだけの箱。
AIには作れない、
“記憶ごと包む箱”を、私は作れます。
むしろ、アナログだからこそできる。
人の手だから伝わる温度がある。
18年のテキスタイルの経験があるからこそ、布のクセも良さも引き出せる。
■世の中がAIへ進んでも、手で作る人の価値はなくならない
これは言い訳ではなく、本音です。
AIが得意なところはAIに任せて、
私は「手でつくるからこそ出せる価値」を極めていく。
この先どう進んでも、
“人の記憶”はデータ化できないし、
“思い出のあたたかさ”はアルゴリズムでは再現できない。
だからこそ、私はこれからも
だれか一人のために、特別な宝箱をつくる仕事を続けたいと思っています。
■特別な宝箱を、私につくらせてください
捨てられそうだった布、
片耳だけ残ったイヤリング、
昔のスカーフ、
「なんとなく手放せない」大切な思い出。
あなたの記憶と物語を、
小さな“宝箱”に仕立てます。
アナログ全力、気持ち全力で。
AIのスピードには勝てないけれど、
人の心には、ちゃんと届くものを作り続けたい。
そんな気持ちで、今日も宝箱を作っています。