2025/10/22 17:02
クローゼットの奥に、長い間しまい込まれたままの着物や帯。
「もう着ないけれど、なぜか手放せない」
捨てるか迷うものは、きっと心がまだ“持っていたい”と思っているもの。
それは、形ある思い出であり、人生の中で積み重ねてきた時間そのものだから。

私が〈TAKARABAKO88〉でご提案しているのは、
そうした“持っていたい記憶”を、新しい形にして残すという選択肢です。
たとえば、着られなくなった着物を使って仕立てるジュエリーボックス。
あるいは、少し色あせたけれど大切なスカーフをリメイクした特別な小箱。
古いものを「手放す」代わりに、「受け継ぐ」形をつくる。
最近では、片耳だけ残ったブローチやイヤリングを再構成して、
チャームのようにあしらったカスタムメイドのジュエリーボックスも構想しています。
壊れたアクセサリーも、別のかたちで再び輝けるのです。
思い出を閉じ込める箱は、単なる収納ではなく、心の整理の場所でもあります。
“捨てる”でも“しまいこむ”でもない第三の道として、
「かたちを変えて残す」ことで、気持ちにもやさしい余白が生まれます。
時を経てもなお美しい布たち、
大切な人から受け継いだアクセサリー。
それらがまた新しい時間を刻んでいけるように——
TAKARABAKO88は、記憶を未来へつなぐ箱を作り続けています。