2025/10/22 15:04

先日、六本木のシャネルのテキスタイル展示に行ってきました。
(la Galerie du 19M Tokyo(ラ ギャルリー デュ ディズヌフエム トーキョー))


館内に入る前から、空気が少し変わるのを感じます。


先に入場されている方の熱気・・・

列に並んでいる人たちの高揚感・・・


もともと美大で染色を学んでいた私にとって、
シャネルのテキスタイルには息をのむ美意識の高さを感じました。

布の質感、色の選び方、パターンの配置――
すべてが緻密に計算され、同時に遊び心も感じられます。

「美しさとは、こういうものなのか」と、ひとつひとつを見つめ、深く感動しました。





展示を眺めていると、過去の自分の制作の記憶もよみがえります。

手で染め、布を裁ち、色を重ねて形を作る時間――
そのひとつひとつが、私の感性を育ててくれたことを改めて実感しました。

ギャラリーは、作品を見るだけの場所ではなく、
自分の中の美意識を再確認するための時間でもあります。


日常では気づかない小さな感覚に気づかせてくれる、
そんな特別な空間に身を置くことは、ものづくりをする私にとって欠かせません。

手に触れる布や箱も、何度も試作と試行錯誤の積み重ねの上に生まれます。
ギャラリーで感じたときめきとワクワク感を作品の糧に、手に取る方の日常に小さな心地よさを届けられるよう、これからも作成していきたいと思います。



TAKARABAKO88 デザイナー 森田